新築の家というと、実家がそうだった。

新築の家で暮らした思い出

新築の家で暮らした思い出

新築の家というと、実家がそうだった

● 男性 38歳
新築の家というと、実家がそうだった。古い平屋を壊して新しく2階建ての家を建てた。それはもう何もかも新鮮だった。はじめて経験する2階建て、広々としたリビング、システムバス。

しかしそれは遠い子どものころの記憶で、思い出といってもうっすらとしか覚えていない。暮らしというよりも、棟上げから家が完成するまでの過程のほうをよく覚えている。日々出来上がっていく家をみて、子どもながらに興奮したものだ。
大人になってみて、新築での暮らしがどれほど貴重なものか知った。そうそう経験できるものではなく、もう新築で暮らすことなどないのかと思っていたら幸運にも機会が巡ってきた。賃貸マンションなのだが、新築だったのである。しかも完成の時点で部屋がいくつか空いており、じっくり見学することもできた。
新築の何がいいかというと、そのいかにも新築!という真新しい匂いだ。人の匂いも食べ物や衣類の匂いもなにもない。出来たてそのままの匂いに部屋中が包まれている。床はピカピカ、窓ガラス、トイレ、キッチンともに照り輝く様は今でもよく覚えている。あまりにも床がピカピカなので最初は滑ってしまったほど。滑って転んでちょっと傷をつけてしまった。その傷さえ光ってみえた。今となっては珍しい体験であり、懐かしい思い出でもある。
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