私は高校生の時、新築の家に移り住んだ。

新築の家で暮らした思い出

新築の家で暮らした思い出

私は高校生の時、新築の家に移り住んだ

● 男性 49歳
私は高校生の時、新築の家に移り住んだ。真新しい畳。きれいな廊下。父親からの言明で、きれいに使うこと、一週間に一度は自分の部屋はきれいに掃除をすることを命じられた。当然だろう。父親もそれを機に、部屋でたばこを吸うのをやめたほどだ。あれほどの愛煙家だったのに、その決断は見事だった。
母親はあこがれのシステムキッチンになり、お料理が楽しいというのが口癖になった。そのときからお弁当が豪華になったのを覚えている。豪華というのは、私の家の場合、金額が高いというわけではなく、手が込んでいると言うことになる。
だって新築だもの、余分なところにはお金はかけられないよね。それは高校生だったから、私にもわかった。
でも、前の晩のおかずの残りが推測されるおかずから、一品は余計におかずを入れてくれるようになって、それだけでグレードが上がったと思えた。弁当が楽しみになったし、料理している母親も楽しそうだった。鼻歌が聞こえてくることもあった。
そんな我が家も今年で、30年近くたった。きれいに使えよと命じてくれたおかげで、今でもきれいに保っている。キッチンは一度リフォームして、食洗機を付け足した。
母親は今でも、鼻歌交じりで料理を作っている。
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